本記事では、自動売買EAが勝てない根本的な理由や、負けやすい人の共通点を明らかにします。
ナンピン型EAのリスク、過剰ロット設定、フォワードテストを確認しない選び方など、失敗の原因を具体的に分解。さらに、勝てない状況から脱却する方法まで詳しく解説します。
読後には、正しいEAの見極め方や、リスクを最小限に抑える運用知識が身につくでしょう。EA選びで迷っている方、自動売買で本気で利益を出したい方はご覧ください。
詐欺が蔓延している

FX自動売買が「勝てない」と言われる大きな理由は、詐欺的な自動売買ツールが市場に出回っているためです。以下に詐欺ツールの特徴をまとめます。
- 現実離れした謳い文句:
- 「月利300%保証」
- 「完全放置で毎月利益」
- 高額なツールの購入: 初心者が惑わされやすい
- 根拠のないロジック: 実際の相場で損失を出すケースが大半
- 短期間のテスト結果の誇張: リスクの説明が一切ない
一方で、本当に信頼できるEAの特徴は以下の通りです。
- 長期間のバックテストやフォワードテストの公開: 収益曲線が安定して右肩上がり
- ツールの実績と提供元の信頼性のチェック: 冷静な判断が重要
EAについての知識が不足している

多くの人は、どのEAを選べばいいのか迷います。いいEAを見つけられても、それを正しく使えないと勝てません。
「将来も勝ち続けられそうなEA」を選ぶのが大切なんですが、それがなかなか難しいところです。
正しいEAが選べない
勝てるEAとは、「将来的に勝ち続ける可能性が高いEA」のことです。ただし、単純に過去の成績が良いからといって、それが未来も通用するとは限りません。では、どのようなEAを選べばよいのでしょうか?
良いEAを選ぶためのポイント:
EAは万能ではなく、それぞれのトレードスタイルやリスク許容度によって最適なものが異なります。単に「人気がある」「成績が良い」という理由だけで選ぶのではなく、長期的に安定した成績を出せるEAを慎重に見極めましょう。
EAの選び方については以下の記事を参考にして下さい。
稼働をすぐ辞める
自動売買EAで勝てない人の特徴のひとつに、「稼働をすぐに辞めてしまう」という行動があります。
結論から言えば、EAの成績は短期的なブレに左右されるため、数日から数週間の損益だけで判断してしまうと、長期的な利益を逃すリスクが高まります。
EAは月単位や年単位で評価すべきであり、短期の成績に一喜一憂する運用では、本来の実力を発揮させることができません。
このような早期停止の原因には、ドローダウンに対する耐性の低さや、最大連敗数の想定不足が挙げられます。
多くの人はバックテストの結果を確認せず、わずか数回の損失に恐れてEAの稼働を止めてしまいます。
しかし、例えば勝率が50%のEAでも、5連敗の確率は3%を超えるため、十分に起こり得る現象です。最大ドローダウンや連敗数を事前に確認し、その範囲内であれば継続する判断を持つことが大切です。
勝率と連敗確率の例
勝率 | 5連敗の確率 |
---|---|
50% | 約3.1% |
60% | 約1.0% |
70% | 約0.2% |
また、感情に左右されやすい人ほど、稼働停止の判断が曖昧になりがちです。最初に「この条件を超えたら停止する」という基準を決めておくと、途中で不安になっても計画通りに運用しやすくなります。
たとえば、過去のバックテストで最大ドローダウンが30%であれば、実運用でも30%までは想定内と割り切る姿勢が求められます。感情ではなくデータに基づいた運用を行うことが、EAでの安定的な成果につながるでしょう。
稼働停止についてのルール設定は以下の記事を参考にしてください。
正しいポートフォリオが組めていない
複数のEAを上手く組み合わせたポートフォリオを作ることも大切です。これができていないと、一度に大きな損失を被る可能性があります。
ポートフォリオ構築ができていないと、複数EAが一度に損切になり、ドローダウンが大きくなります。
ポートフォリオについては以下の記事を参考にして下さい。
資金管理ができていない
適切な資金管理はとても大事です。
特に、証拠金に対して大きなロットを設定している場合、ほんのわずかな値動きで強制ロスカットに陥る可能性があります。
FX取引における基本的な資金管理では、1回の取引で失ってもよい資金は証拠金全体の1〜5%以内が目安とされています。
資金管理の目安は以下の通り。
証拠金額 | 損失の目安(最大5%) |
---|---|
10万円 | 5,000円 |
20万円 | 10,000円 |
50万円 | 25,000円 |
「早く利益を出したい」という気持ちは心に留めておきましょう。
資金管理については以下の記事を参考にして下さい。
フォワードテストを見ずに信じ込むのは危険
バックテストだけを信じてEAを使い始めるのは非常に危険です。
なぜなら、バックテストは過去のデータに基づいて作成されており、現在の市場環境に対応できる保証は一切ないからです。
フォワードテストの確認を怠ると、過去にはうまく機能したEAでも、リアル運用では思わぬ損失を招く恐れがあります。
フォワードテストとは、リアル運用結果を記録したデータのことです。
フォワードテストを確認することで、「今の市場でどれだけ機能しているか」を判断できます。
フォワードテスト成績がよいEAの紹介は以下から。
ナンピン型EAのリスクを正しく理解しよう
ナンピン型EAは、一方向に相場が進んだ際にもポジションを増やしながら損失の回収を狙う自動売買戦略です。
しかし、この手法には大きなリスクが潜んでおり勝てない原因となります。
具体的には、価格が逆行し続けた場合、ポジション数が増え続けて含み損が膨らみ、最終的に証拠金を超える損失が発生する可能性があります。
そのため、ナンピン型EAを利用する際は、ロジックの仕組みとリスク特性を十分に理解しておくことが大切です。
ナンピン,マーチンの危険性の説明は以下から。
正しい運用ができれば勝てる
実際に正しい運用をしていれば勝てているEAが存在しております。以下に勝てている例を挙げていきます。
勝てているMyfxbook
一部の成功例では、正しい運用と信頼性のあるMyfxbookが存在し、利益を上げているトレーダーもいます。
ちゃんと運用している人の中には、Myfxbook(トレード結果を公開するサイト)で利益を出している記録を公開している人もいます。
例えば、無料で配布されているKHS3000というEAを使って、きちんと利益を出している人がいるんですよ。
https://www.myfxbook.com/members/mt4easystemtrade/khs-3000-s20-titanfx-01/1914305
自動売買が勝てないって言われるのは、詳しく知らない人が一般論で話してることが多いんです。競馬やパチスロ、株式投資だって、やり方次第で勝てる人はいますよね。EAも同じで、正しい知識と運用があれば勝てるんです。
まとめ:EAが勝てない理由と運用改善策
この記事では「EAが勝てない」と感じている方に向けて、その根本原因と対策を網羅的に解説しました。
詐欺的なEAの特徴、選び方の失敗例、ナンピン型EAのリスク、資金管理の重要性など、初心者がつまずきやすいポイントを具体的に解説しています。
さらに、安定して勝ち続けるための運用術や、信頼性の高いデータの見極め方まで触れており、EAを使って真剣に利益を上げたい方にとって実用的な内容となっています。
【要点まとめ】
- EAが勝てない最大の要因は詐欺的なツールの蔓延
- 長期のバックテストとフォワードテストを確認すべき
- 成績の良さだけでEAを選ぶと失敗する
- ナンピン型EAは含み損リスクが非常に高い
- 数回の損失で稼働をやめるのは早計である
- 資金管理を怠るとロスカットリスクが高まる
- ポートフォリオ構築でEA間のリスクを分散すべき
- 感情に左右されず、ルールに基づいて運用すべき
- 信頼性のあるMyfxbookで実績を確認すると良い
- 正しい知識と運用戦略があればEAでも勝てる
この記事を読むことで、EAに対する誤解を解き、勝てない原因を自覚し、改善に向けて行動できるようになります。
無知や焦りからの損失を避け、堅実にEAを活用していきたい方は、ぜひ本記事の内容を実践してみてください。