「MT4でEAを動かしたいけれど、MQL4が書けない」。そんなときの近道がEA作成代行です。
料金は、シンプルなEAなら基本料金5,000円〜3万円前後。ただしソースコード(.mq4)を付けると1万〜2万円が上乗せされる出品が多く、総額は1.5万〜3万円前後に収まります(2026年9月時点の公開価格)。
失敗の多くは料金ではなく、仕様の伝え方と納品物の取り決めで起きます。依頼先ごとの違い、仕様書の埋め方、ソースコードと著作権の扱い、トラブルの避け方を順に確認していきましょう。
この記事でわかること
- ココナラ・専門業者の公開価格とソースコード込みの総額
- .ex4と.mq4の違い、著作権・販売権の確認ポイント
- そのまま使える仕様書テンプレートと見積もり依頼文
EA作成代行とは?頼むメリットは?
EA作成代行とは、自分の売買ルールを伝えて、MT4で動くEA(自動売買プログラム)を開発者に作ってもらうサービスです。MQL4を学ぶ時間を省けるのが最大の利点で、ほかに次の5つのメリットがあります。
EA作成代行の5つのメリット
EA作成代行の料金相場と依頼先の比較
料金は依頼先の種類より、ロジックの複雑さとソースコードの有無で大きく変わります。専門の代行業者は、仕様の整理や保守まで相談できるぶん上限が高めです。
※料金は2026年9月時点の目安。ロジックの複雑さ、フィルターの数、複数通貨対応、修正回数で大きく変わる。
- 売買ルールが曖昧なまま依頼すると、確認作業が増えて費用が上がる
- インジケーターの自作が必要なEA(独自インジ依存)は追加費用になりやすい
- 「ソースコード(.mq4)の納品」は別料金のことが多い。将来の修正を考えるならソース込みで依頼する
ソースコード込みの総額で比べる
基本料金の安さだけで選ぶと、ソースコード込みの総額では差が縮まったり、なくなったりします。公開されている料金表から、シンプルなEAをソースコード込みで頼んだ場合の総額を計算すると次のとおりです。
基本料金とソースコード込みの総額(シンプルなEA)
※本文の表(2026年9月26日時点の各サービスの公開価格)をもとにした図です。棒の長さは30,000円を最大としています。
基本料金は3倍違うのに、ソースコード込みの総額ではどちらも30,000円に並びます。見積もりを取るときは、「ソースコード込みでいくらか」を最初に聞いておくと比べやすくなります。
※2026年9月26日時点の各サービスの公開価格。オプション機能や複雑なロジックは別途見積もり。
ソースコード(.mq4)と著作権はどうなる?
「EAを納品してもらったのに、自分では1行も直せない」。基本料金だけで依頼すると、こうなることがあります。
納品物には、MT4がそのまま読み込む実行ファイル(.ex4)と、人が読んで編集できるソースコード(.mq4)の2種類があります。.ex4はコンパイル済みのファイルなので、ロジックの修正はできません。
権利の書き方も、出品ごとにばらばらです。「著作権放棄」「著作権を譲渡」のように表現が違い、同じソース込みでも、販売してよいかは別の話です。
日本の著作権法では、プログラムの著作権は原則として作った人に残ります。さらに、譲渡の契約で改変する権利(27条・28条の権利)を明記していないと、その部分は作った側に残ると推定されます(著作権法61条2項)。
販売や改変まで考えているなら、「譲渡か、利用の許諾だけか」「販売・配布をしてよいか」をメッセージや契約書に文字で残しておきましょう。
EA作成代行の依頼先を選ぶときの注意点
料金表だけを見比べても、依頼がうまくいくかは分かりません。評判、価格と作業量、要望の伝え方、保証の範囲の4点を先に確かめておくと、よくあるトラブルは契約前にほぼ防げます。
ココナラなどのスキルマーケットは出品者ごとに条件が違います。同じ「作成代行」でも、中身は別物と考えてください。
EA作成代行を利用するときの4つの注意点
評判や実績をチェックする
悪質な代行サービスも存在するため、評判や実績を事前にチェックしましょう。ココナラではレビューや口コミで評判を確認できます。
見る数字は、評価の平均より件数と販売実績です。たとえば上のリンク先の出品は、評価4.9(136件)・販売実績184件でした(2026年9月26日時点)。
価格と品質のバランスを考慮する
5,000円の出品と3万円の出品では、開発者がかけられる時間が違います。安さだけで選ばず、修正対応やソースコードの有無まで含めて比べましょう。
明確な要望を伝える
仕様のあいまいさは、そのまま手戻りと追加費用になります。売買ルールは、指標の種類と数値まで決めてから伝えましょう。
EA作成代行の依頼文の書き方
NG例
- 「トレンドを判断するEAが欲しい」
OK例
- 「20EMAと50EMAがゴールデンクロスした場合に買いエントリーし、デッドクロスした場合に決済するEA」
「20EMAと50EMAのゴールデンクロス」のように、指標と数値まで書きます。イメージのまま伝えると、開発者の解釈で作られてしまいます。
保証やアフターサポートを確認する
無保証のサービスもあるため、修正回数・期間・バグ対応の範囲を契約前に確認しましょう。
開発中は進捗と変更点をこまめに確認する
途中で進捗と変更点を確かめておくと、完成してから「思っていたのと違う」となるのを防げます。
損切りの置き方やロットの決め方など、リスク管理で迷っている部分も開発中に相談しておくと、仕様に反映してもらえます。
よくあるトラブルと回避策
依頼前に埋める仕様書テンプレート
次の項目を埋めてから依頼すると、見積もりが正確になり、手戻りが減ります。
見積もり依頼文の例
表の内容を、そのまま依頼メッセージに移すと次のようになります。最後の質問2つが、あとで揉めやすい部分です。
【EA作成の見積もり依頼】
・プラットフォーム:MT4(5桁口座、両建て不可)
・通貨ペア/時間足:USDJPY/15分足
・買い:20EMAが50EMAを上抜け、かつRSI(14)が50以上(足の確定時に判定)
・売り:買いの逆
・決済:利確30pips/損切り20pips、または逆方向のクロス
・ロット:固定0.1(パラメータで変更可)
・納品物:.ex4と.mq4、パラメータの説明
・希望:納品後の無償修正の期間、予算は3万円以内
・質問:著作権の扱い(譲渡か利用許諾か)と、販売・配布の可否を教えてください
EA作成代行で伝えるべき取引環境の指定
仕様書に加えて、次のポイントを決めておくと、本番で「動かない」「想定外の動きをする」を防げます。
納品後に自分で確認すること
納品されたら、取引を完了する前に次の4点を自分で確かめます。
- バックテストが仕様どおりに動くか(ビジュアルモードでエントリー・決済の場面を目視)
- デモ口座で1〜2週間フォワードし、本番環境でも動くか確認
- パラメータを変えても壊れないか(極端な値でエラーが出ないか)
- スプレッドを広げたバックテストで成績がどう変わるか
市販EAと代行で作るオリジナルEAの違い
作成代行なら、市販EAではパラメータでしか変えられない部分まで、自分の手法に合わせて作れます。
相場や戦略が変わったときも、ソースコードがあれば自分や別の開発者に修正を頼めます。
EA作成代行のよくある質問
EA作成代行の料金はいくらですか?
シンプルなEAなら基本料金5,000円〜3万円前後です。ソースコード(.mq4)を付けると1万〜2万円が上乗せされることが多く、総額は1.5万〜3万円前後が目安です(2026年9月時点の公開価格)。ナンピンや複数のインジケーターを組み合わせるEAは、さらに高くなります。
ココナラと専門の代行業者はどちらに頼むべきですか?
仕様が固まっていて安く頼みたいならココナラなどのスキルマーケット、仕様の整理から相談したいなら専門の代行業者が向いています。ココナラは出品者ごとに条件が違うため、ソースコードの有無と修正対応の範囲を必ず確認してください。
EA作成代行でソースコード(.mq4)はもらうべきですか?
将来ロジックを直す可能性があるなら、もらうべきです。実行ファイル(.ex4)だけでは修正できず、元の開発者に再依頼するしかありません。
作成代行で作ってもらったEAは販売してもいいですか?
契約内容によります。著作権の譲渡か利用の許諾だけか、販売・配布をしてよいかを、依頼前にメッセージや契約書で文字にして確認してください。
EA作成代行の納期はどれくらいですか?
シンプルなEAなら1〜2週間程度が目安です。MetaTrader工房は「1週間以内」、ココナラの出品例は実績で約9日と表示しています(2026年9月時点)。修正のやり取りが増えると延びます。
作成代行で作ったEAは勝てますか?
勝てるとは限りません。作成代行は売買ルールを正しくプログラムにするサービスで、ルール自体の優位性は保証されません。納品後はバックテストとデモ口座で検証してから実運用に移してください。
まとめ
- EA作成代行は時間の節約・専門知識・信頼性・サポート・オリジナル性がメリット
- 料金はシンプルなEAで基本5,000円〜3万円前後、ソースコード込みで1.5万〜3万円前後が目安(2026年9月時点)。仕様が曖昧だと高くなる
- 評判・価格と品質・明確な要望・保証の4点を確認して依頼先を選ぶ
- 仕様書テンプレートを埋め、スリッページ・ストップレベル・桁数・両建て・証拠金不足時の動作を指定する
- 納品後はバックテストとデモで自分でも検証する
代行を使わずにEAを作る方法
見積もりを見て、「3万円払うなら自分で覚えたほうが早いのでは」と迷う人もいるはずです。選択肢は代行だけではありません。
ChatGPTにMQL4のコードを書かせる方法は、費用がほとんどかかりません。ただし生成されたコードがそのまま動くとは限らず、コンパイルエラーの修正やバックテストでの検証は自分で行います。
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途中まで自分で作り、動かない部分だけ代行に直してもらう使い方もあります。たとえばDr.EAは、既存ファイルの修正・カスタマイズを20,000円で受けています(2026年9月時点)。
ゼロから書く前に、公開されているEAのソースコードを読んで構造をつかむのも近道です。
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MQL4を基礎から覚えたい場合は、自作EAの作り方をまとめた記事から始めてください。
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※本記事は情報提供を目的としたもので、特定のEA・金融商品の売買を推奨するものではありません。FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証されておらず、レバレッジにより預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。記事内の成績・数値は過去の実績であり、将来の利益を保証するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。





