FX自動売買の世界では、朝スキャと呼ばれる手法を用いたEAが注目されています。
朝スキャEAとは、比較的値動きの落ち着いたアジア時間帯の早朝に、短期的なスキャルピング取引を行うために開発された自動売買プログラムのことです。
しかし、朝スキャEAが本当に勝てるのかという疑問もあるでしょう。実際に、朝スキャEAはトレーダーにとって有益なのでしょうか?
本記事では、朝スキャEAの勝率を高める方法や、実際に勝利を収めているEAの紹介について解説します。
EAを利用する際には、EAの選定にあたり慎重に検討する必要があります。また、EAは過去の成績から将来の利益を保証するものではありません。朝スキャEAに限らず、EAを利用する際にはリスクマネジメントを徹底し、自己責任でトレードを行うことが重要です。
朝スキャとは
朝スキャとは比較的値動きが穏やかなアジア時間の早朝にスキャルピングでトレードを行う手法です。
早朝のアジア時間は海外トレーダーがほとんど入ってこない時間帯なので、値動きが穏やかになり、レンジを形成しやすい時間帯です。
その特性を生かしてレンジ相場を狙ってトレードしていきます。
「朝スキャ」とは、相対的に値動きが落ち着いているアジア時間の早朝に行われるスキャルピング取引手法です。
海外トレーダーが少なく取引量が少ない時間帯であるため、値動きが穏やかになりやすく、レンジ相場を形成する傾向があります。
この特性を利用して、トレーダーはレンジ相場を狙って取引を行います。
この手法は、短時間で多くのトレードを行い、小さな利益を積み重ねることにより利益を出すことを目的としています。朝スキャを行うことによって、日中に取引を行う必要がなくなるため、トレーダーの時間的余裕を確保することができます。
ただし、相対的に取引量が少ない時間帯であるため、相場の急変動が発生した場合、損失が発生する可能性があります。したがって、朝スキャを行う際には、リスクマネジメントを徹底し、トレードの前に十分な分析を行うことが重要です。
また、スキャルピングは非常に短い時間枠での取引であるため、手数料やスプレッドが大きくなることがあります。そのため、朝スキャを行う際には、手数料やスプレッドなどのトレードコストを事前に確認しておくことが必要です。
朝スキャの取引時間帯
具体的な取引時間帯は、日本時間の3時から8時くらいの時間帯になります。この時間帯は、欧米の市場がまだ開いておらず、アジア市場が活発に動いている時間帯です。
ただし、時差によってこの時間帯が異なる地域もありますので、自分がいる地域での市場の開始時間を確認することが大切です。
朝スキャは通用するか?
朝スキャはその利益の出しやすさから人気があります。
実は以前よりも美味しい朝スキャの優位性がなくなってしまったという意見が散見されます。その理由としては朝にスプレッドを大きく広げる業者が増えてしまったことが挙げられます。
しかし、結論としては朝スキャは今でも通用します。なぜかというと、実際に朝スキャで利益を上げているEAが複数存在していますので、それが証拠です。ただ、スプレッドが狭い業者の選択は必須です。
また、朝にスプレッドを広げる業者が多いということは逆にいうと業者は朝スキャをして欲しくないということになりますので、それが優位性があることの証明にもなっています。
ただし、今後もずっと通用するという保証はありません。通用しなくなったときにすぐに逃げられる準備だけはしておきましょう。
朝スキャはスプレッドの狭い業者(ブローカー)の選択が重要
日本時間の3時~8時くらいの時間帯にスプレッドが広がらないような業者選択が必須となります。各業者のスプレッドが知りたい場合は下記のサイトから知ることができます。業者選びの参考にしてください。
https://www.gogojungle.co.jp/markets/spreads
以下のような感じでスプレッドを調べることができるので便利です。

朝スキャEAのメリット
「朝スキャのメリット」とは、取引時間帯にあります。トレンド系EAの多くは、アジア時間の早朝はボラティリティが低く、あまりトレードを行わない傾向があります。
そこで、朝スキャEAを稼働させることによって、他のEAとエントリーが被らずに効率的にトレードを行うことができます。また、ポートフォリオ的にも他のEAとの相性が良いのが特徴です。
朝スキャEAのデメリット
朝スキャEAのデメリットはスプレッドが広がりやすい早朝の時間帯にトレードを行うことです。なのでまずは早朝にスプレッドが広がらない業者を探すところから頑張らないといけないのです。
また、損大利小いわゆるコツドカ系で、資金効率があまりよろしくないEAが多いというところがデメリットです。
有料の朝スキャEA
朝スキャで利益を上げているEAを紹介します。
White Bear Z USDJPY
購入者多数、長年利益を上げている人気EAです。その信頼性、安定性から朝スキャEAでは1番人気で、その利用者の数は900人に達しています。5年間も資産曲線が右肩上がりなのが勝てている何よりの証拠となっています。
またエントリーフィルタも充実していてニュースフィルター、Difフィルター、スプレッドフィルター、金曜フィルターなどのフィルターを搭載しており、損失を回避するための守りの対策はバッチリです。
デメリットが挙げるならば、獲得利益が小さく、損失が大きいため、負けた時の損失が大きくなってしまうところです。コツコツと安定的に利益を積み上げたい方にオススメです。
ESCADA-USDJPY-
こちらも5年の長期フォワードありで成績優秀なEAです。取引頻度が少なく、獲得利益も少ないですが、その分リスクを回避してコツコツと利益を積み上げるタイプのEAで値段もお手頃です。
他のEAと比べても安定度は高いと思います。隠れた名作です。
無料の朝スキャEA
朝スキャEA M-B
無料で利用できるEAとしては朝スキャEA M-Bがあります。こちらはTRADERS-pro(トレーダーズプロ)というサイトに会員登録すれば無料で利用できる朝スキャEAになります。フォワードテストのデータはありませんので稼働させる場合は小さいロットからがオススメです。

MSA-100
こちらはEA-BANKというサイトに会員登録すれば無料で利用できる朝スキャEAになります。フォワードテストのデータはありませんので稼働させる場合は小さいロットからがオススメです。

朝スキャをどう稼働させるか?
朝スキャのEAを紹介しましたが、朝スキャのEAをいっきに複数稼働するとリスクが大きくなります。
複数稼働させたい場合は、同じ時間帯にトレードする場合が多いので、複数稼働させる場合はロットを少なめにして分散稼働がオススメです。
あくまで一例なので稼働ロットはリスクを計算し、資金管理を徹底してください。
どれがオススメか?
実績で言えばWhite Bear Z USDJPYが一番オススメになります。ただし、利益と損失の比率が悪いので投資効率は決していいとは言えません。
そこが気になるようでしたら実績は短いですが、他に紹介したEAを選択する方がいいでしょう。その辺は好みによるかと思います。