世の中にはたくさんのEAが出回っていますが、中には性能もよくないのに高額で販売されている詐欺のようなEAも存在します。詐欺に遭わないためにも、詐欺EAの特徴を知っておくことは大事です。
結論から言うと、詐欺的なEAかどうかは「誇大広告」「フォワードテスト実績の有無」「優秀すぎるバックテスト」「ロジックとリスクの説明不足」の4点を中心に確認すると見抜きやすくなります。購入前には、Myfxbookなど第三者サービスで公開されたリアル口座の実績を確認するのが有効な自衛策です。
詐欺EAとは、本記事では、実際の性能やリスクを偽った広告・実績で購入させるEAや、高額商品・無登録業者への誘導手段として使われるEAを指します。
この記事では、詐欺的なEAを見分ける8つのポイント、最近増えている勧誘の手口、被害に遭ったときの相談先を解説します。
詐欺EAを見分ける8つのポイント
EAには様々なものがありますが、中には詐欺的な意図を持ち、損害を与えるものも存在します。警戒すべきポイントは次の8つです。
詐欺的なEAを見分ける8つのポイント
誇大広告
「絶対儲かる」「元本保証」のような断定的な売り文句は、詐欺EAを見分ける最もわかりやすいサインです。
EAに限らず、誇大広告された商品は詐欺の可能性が高くなります。
EAの最大ドローダウンとは?相対ドローダウンとの違いと目安EAの最大ドローダウンは、資産がピークから最も大きく減った金額です。相対・絶対ドローダウンとの違い、MT4レポートでの見方、必要資金を逆算する計算例、リカバリーファクターとの関係まで解説します。
バックテスト、フォワードテスト結果が掲載されていない
バックテスト・フォワードテストの結果がないEAを稼働させることは、見ず知らずの他人にお金を渡して運用をお願いすることと同じです。テスト結果があって初めてEAの特徴を知ることができ、信用できるかを判断できます。
フォワードテストが掲載されていないEAは、本当にバックテスト通りに動作するのかを知ることができません。購入判断ができないので、選択肢に入れてはいけません。
フォワード実績が載っていても、それだけで安心はできません。次の4点を確認してください。
- どこで公開されているか:販売ページ内の画像やPDFは作り直せます。Myfxbookなど第三者サービスの、口座と連携した実績かを見る
- リアル口座かデモ口座か:デモ口座はスリッページや約定拒否が起きにくく、成績が良く出やすい
- 期間:数週間〜数か月だけの実績では、相場が変わったときの動きがわからない。最低でも半年、できれば1年以上
- バックテストとの差:勝率・プロフィットファクター・最大ドローダウンが、バックテストから大きく悪化していないか
Myfxbookでは、取引履歴が口座と照合済みかどうかが「Track Record」の認証表示で示されます。認証のない公開ページは、販売者が数字を選んで見せている可能性を残します。
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バックテスト結果が優秀すぎる
バックテスト結果が優秀すぎるものは、過剰に最適化されている可能性があります。具体的には次のようなEAです。
- 資産曲線が綺麗な直線の右肩上がり
- 取引頻度が異常に高い
- プロフィットファクターが異常に高い
- 勝率が90%以上(ナンピン、マーチンのEAに多い)
優秀すぎて、かつバックテスト通りに動作するEAはまず存在しません。そんなEAが販売されていたら、フォワード実績を確認するまで購入しないでください。
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透明性がない
どのような戦略を用いているのか、どのようなリスクがあるのかが明確に説明されていないEAは信頼できません。ロジックはブラックボックスでも仕方ありませんが、次の基本情報が公開されていないEAは購入しないでください。
- 最大ポジション数
- 損切り幅の有無と大きさ
- ナンピン・マーチンの有無
- 取引する時間帯・通貨ペア
- 想定される最大ドローダウン
公式LINEに招待したがる
EAを販売するだけなのに、やたらと公式LINEに招待したがる販売者には注意してください。商品宣伝の場にしたり、周りを信者で固めた方が詐欺をしやすいためです。そもそもEAを販売するだけなら公式LINEの登録は必要ないはずです。
よくあるのは、LINEに登録すると「無料で配布」「限定で個別相談」と案内され、やり取りが1対1になったところで高額なEAや塾、特定業者での口座開設を勧められる流れです。販売ページなら規約や表記で確認できる条件も、個別のトークでは記録に残りにくく、後から「そんな説明はしていない」と言われがちです。
LINE登録が購入の条件になっている、LINEの中でしか価格や条件を教えない、という販売者は候補から外してかまいません。
ただし私のようないい人(笑)が公式LINEを使ったときには、ぜひ友達追加をお願いします。
販売サイトが新しい
詐欺EAはいくつもサイトを作って売ったり、作っては消してを繰り返すため、作成されて間もないサイトばかりになります。新しいサイトの場合はしばらく様子を見ましょう。私も実際に、できたばかりと思われる怪しいサイトを目撃したことがあります。
サイトの新しさと販売者の実体は、次の2つで確認できます。
- ドメインの登録日を見る:WHOIS検索サービスにドメイン名を入れると、登録日(Creation Date)がわかります。登録から数か月しか経っていないのに「10年の運用実績」とうたっていれば、話が合いません
- 特定商取引法に基づく表記を見る:ネットで商品を売る事業者は、販売業者の名称・住所・電話番号などを表示する義務があります(「請求があれば遅滞なく開示する」と書いて一部を省略することは認められています)。表記ページがない、電話番号が載っていない、住所で検索すると無関係の建物が出る、といったサイトは慎重に
GogoJungleのような大手の販売サイト経由で買えば、決済がサイト側を通るため、個人サイトから直接買うよりトラブルのリスクを下げられます。
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振込口座名が怪しい
口座振込で支払う場合、振込先の口座名が怪しい会社名のことがあります。一度振込先の名前を検索してみましょう。販売者名と口座名が一致しない、個人名義なのに法人を名乗っている、などは要注意です。
支払い方法そのものにも危険サインがあります。
- 特定商取引法の表記にある販売業者名と、振込先の名義が違う
- 支払いのたびに振込先の口座が変わる
- クレジットカードや販売サイトの決済が使えず、銀行振込か暗号資産だけを指定される
- 「今日中に振り込めば割引」と、確認する時間を与えない
クレジットカードや販売サイトの決済なら、トラブル時にカード会社やサイトへ相談する道が残ります。個人口座への振込は、いったん送ると取り戻すのが難しい支払い方法です。
口コミが不自然
実際に使っている人のレビューや評価は判断材料になります。ただし、すべての口コミが真実とは限りません。販売者が用意したサクラの口コミもあるため、多くの意見を見て総合的に判断しましょう。
サクラの口コミには、次のような共通点があります。
- 高評価ばかりで、悪い点に触れた口コミが1件もない
- 発売直後など、短い期間に口コミが集中している
- 「すごく稼げた」「最高です」など感想だけで、稼働期間・通貨ペア・ロットといった具体的な条件が書かれていない
- 販売ページの中だけに口コミがあり、外部(SNSや販売サイトのレビュー欄)では話題になっていない
信頼しやすいのは、購入者しか書けない販売サイトのレビュー欄や、ドローダウン中の不満も含めて書かれた口コミです。良い声と悪い声の両方が見つかるEAのほうが、実際に使われている可能性が高いといえます。
最近増えているEA詐欺の勧誘手口は?
EAそのものだけでなく、勧誘の入口にも典型的なパターンがあります。次の流れに当てはまったら詐欺を疑ってください。
SNS型EA詐欺の典型的な流れ
SNS型EA詐欺の流れと見分け方
SNS・マッチングアプリのDM
見分け方:投資の話を向こうから持ちかけてくる時点で疑う
無料グループへ招待
見分け方:無料は入口。最後は高額商品か紹介制度に誘導される
実績の画像で信頼させる
見分け方:画像は加工できる。第三者サービスの実績かを確認
高額EAの販売
見分け方:フォワード実績やリスクの説明がないEAは買わない
未登録の海外業者へ誘導
見分け方:金融庁の登録業者一覧で確認。未登録なら出金トラブルの可能性
どの段階でも、気づいた時点で送金や口座開設をせず、やり取りを止める
詐欺に遭わないための知識を身につける
何より、自分自身がしっかりとした知識を持つことが必要です。基本的なことを理解して自分で判断できるようになれば、詐欺に騙されるリスクを下げられます。
「詐欺EAだから勝てていないのか」「EAの知識がないから詐欺と勘違いしているのか」、この判断がつくようになることも必要です。
購入ボタンを押す前に、最低限次の項目を確かめてください。1つでも確認できない項目があれば、購入を見送る理由として十分です。
- 第三者サービスで、半年以上のリアル口座のフォワード実績を確認できる
- 最大ポジション数・損切りの有無・ナンピンやマーチンの有無がわかる
- バックテストとフォワードで、最大ドローダウンが大きく違わない
- 特定商取引法に基づく表記があり、販売業者名と支払先の名義が一致する
- 買うかどうかを自分のペースで決められる(期限や残り人数で急かされていない)
FX自動売買EAで勝てない・儲からない7つの理由と対策FX自動売買EAで勝てない・儲からない最大の原因は、期待値のないEAを過剰なロットで動かすことです。詐欺ツール選び・短期での稼働停止・ナンピン依存など、よくある失敗パターン7つと回避策を一覧で解説します。
詐欺EAの被害に遭ったらどこに相談する?
振込明細・やり取りのスクリーンショット・販売ページの保存など、証拠を残しておくと相談がスムーズです。
銀行振込で支払った場合は、警察への相談とあわせて、振込先の金融機関にもすぐ連絡してください。振り込め詐欺救済法により、詐欺に使われた口座は凍結され、残っている預金から被害者に分配される仕組みがあります。時間が経つほど口座から資金が引き出されるため、連絡は早いほど有利です。
よくある質問
Q1. 詐欺EAかどうかを見分ける一番の方法は何ですか?
A1. 第三者サービスでリアル口座のフォワード実績が公開されているかを確認することです。Myfxbookなど販売者が改ざんしにくい場所の実績があれば、バックテスト通りに動いているかを自分で検証できます。バックテストやスクリーンショットだけのEAは判断材料が足りません。
Q2. 「絶対に儲かる」と宣伝しているEAは信用できますか?
A2. 信用できません。相場に「絶対」はなく、本当に確実に儲かるなら販売せず自分で運用するはずだからです。「絶対」「必ず」「元本保証」などの言葉が出た時点で購入候補から外してください。
Q3. 勝率90%以上のEAは詐欺ですか?
A3. 勝率だけで詐欺とは断定できませんが、注意が必要です。ナンピンやマーチンゲールで含み損を抱えたまま勝率を高く見せているEAが多いためです。最大ドローダウン・損切りの有無・プロフィットファクターとあわせて確認してください。
Q4. SNSで知り合った人からEAを勧められたらどうすればよいですか?
A4. 送金や口座開設をせず、やり取りを止めてください。投資の話を相手から持ちかけてくる時点で、本記事で紹介したSNS型EA詐欺の典型的な入口に当てはまります。紹介された業者は金融庁の登録業者一覧で確認できます。
Q5. FX業者が金融庁に登録されているかはどう確認しますか?
A5. 金融庁サイトの「免許・許可・登録等を受けている事業者一覧」で確認します。無登録で金融商品取引業を行い警告書を受けた業者は、金融庁の「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」で公表されています。
Q6. 詐欺EAを買ってしまったらどこに相談すればよいですか?
A6. 契約トラブルは消費者ホットライン(188)、金融商品や無登録業者のトラブルは金融庁 金融サービス利用者相談室(0570-016811、平日10〜17時)、詐欺被害は警察相談専用電話(#9110)に相談できます。返金請求を進めるなら弁護士に依頼します。振込明細ややり取りの記録は必ず保存してください。
Q7. 無料のEAなら詐欺の心配はありませんか?
A7. 無料でも注意は必要です。無料EAや無料の情報グループが、高額商品の販売や特定業者での口座開設へ誘導する入口として使われることがあるためです。無料EAを使う場合も、提供元と誘導先の業者が信頼できるかを確認してください。
まとめ
- 詐欺EAの特徴は、誇大広告・テスト結果なし・優秀すぎるバックテスト・透明性なし・公式LINE誘導・新しいサイト・怪しい振込先・不自然な口コミの8つ
- SNSのDMから始まり、無料グループ→高額EA→未登録業者へ誘導する流れが最近の典型
- 当てはまる項目が多いほど詐欺の可能性が高い。1つ当てはまるだけで断定はしない
- 初心者はまず当サイトで紹介している実績のある販売サイトからEAを購入する



