MT4(MetaTrader 4)は便利なツールですが、時々重くなったり、フリーズしたりすることがありますよね。まともに動かなくなるとトレードに支障をきたすこともあります。
特にスキャルピングのような短時間トレードを行うEAを使う場合、軽快な動作が欠かせません。
こうならないよう、MT4の動作が重くなってしまった時の対処法について、8つのポイントを説明していきます。
音声を無効にする
MT4にはアラートを鳴らせる機能があって、指定レートになったことを音で知らせてくれたり、様々な音を出すことができます。音を鳴らす機能はVPSを使用したシステムトレードでは不要なので無効にしましょう。
「ツール」→「オプション」

「音声設定」→「有効にする」のチェックを外す

ニュースを無効にする
MT4上でニュースを確認できる機能がありますが、システムトレード用のMT4では必要ないですよね。こちらも簡単に無効にできます。
「ツール」→「オプション」

「サーバー」→「ニュースを有効にする」のチェックを外す

チャート、インジケーターは最小限で表示する
使っていないチャートやインジケーターはメモリを食います。必要最小限にしましょう。
チャート上で右クリック→「表示中のインディケータ」

使用しないインジケータを選択して削除

ヒストリー内とチャートの最大バー数を必要最低限にする
MT4では、チャートに表示するバーの最大数を設定できます。システムトレード用のEAなら、多くのバーを表示する必要はないでしょう。
ただしEAによっては最大バーの数でトレードに影響があるかもしれないので注意しましょう。
「ツール」→「オプション」

「チャート」→「ヒストリー内最大バー数」、チャートの最大バー数を必要最低限(2000くらい)にする

気配値を非表示にする
表示していないチャートの気配値は不要ですよね。非表示にしましょう。
「表示」→「気配値表示」

通貨ペアを選択して、右クリックから表示したくない通貨ペアを非表示にしましょう。

VPS、PCのスペックを見直す
VPSのPCのメモリが1GB程度の低スペックだと稼働できるEA数が少なくなるので注意が必要です。メモリが1GB程度でMT4を2つ立ち上げたり、稼働EAが数十個と多い場合はメモリ不足になっている可能性があります。
使用しているVPSのメモリは契約内容で確認することができます。
もし契約内容を忘れてしまった場合には以下の手順で確認することができます。
https://cs.zaq.ne.jp/JSS_KnowledgeDetail?an=000001203
また、上記以外にもメモリを確認する方法としては、タスクマネージャーを開いて確認する方法があります。

パフォーマンスのタブを開いてみるとメモリが何GBかを確認することができます。
MT4を再起動してみる
ここまでやっても重い場合はMT4を再起動してみましょう。
重くなったらソフトを再起動することは基本的な対処法です。
定期的にPCを再起動する
上記で紹介した軽量化方法を試してもPCの動作が重いままの場合もあります。
PCを起動させたままだと、メモリを圧迫したり、裏でプログラムが動きっぱなしになったりします。
定期的にPCを再起動することによって無駄なものを一度クリーンにすることができます。スペックの低いPCを使っている人は定期的にPCの再起動をオススメします。
まとめ
今回説明した8つのポイントをまとめると下のようになります。
- 音声を無効にする
- ニュースを無効にする
- チャート、インジケーターは最小限で表示する
- ヒストリー内とチャートの最大バー数を必要最低限にする
- 気配値を非表示にする
- VPS、PCのメモリを見直す
- MT4を再起動してみる
- 定期的にPCを再起動する