EAのバックテストには、ヒストリカルデータがかかせません。しかし、どこからダウンロードして、どうやってインポートすればいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。私も初めてMT4でヒストリカルデータを扱う際、そんな悩みを抱えました。
そこで、ヒストリカルデータのダウンロード先と、インポートの正しい手順を詳しく解説していきます。この記事を参考にして、ヒストリカルデータを上手に活用し、EAのバックテストをマスターしましょう。
ヒストリカルデータとは?
ヒストリカルデータは過去のチャートのデータのことです。ヒストリカルデータはMT4を使ったバックテストに必要なデータになります。
ヒストリカルデータはFX業者(ブローカー)によって入手方法が異なります。
MetaQuotes社(メタクオーツ)
MetaQuotes社からダウンロードが一番楽にヒストリカルデータを導入できます。
「ツール」→「ヒストリーセンター」
ダウンロードした通貨ペアの「1分足」→「ダウンロード」をクリックしてヒストリカルデータをダウンロードします。
MetaQuotes社のヒストリカルデータは精度が悪いため、以下で説明する他の業者のヒストリカルデータを使うことをオススメします。
FXDD
下記のFXDDヒストリカルデータがダウンロードできるページに移動します。
https://www.fxddtrading.com/bm/jp/resources/mt4-one-minute-data
すると各通貨ペアの1分足のヒストリカルデータがダウンロードできます。通貨ペアのリンクをクリックしてダウンロードしたいヒストリカルデータをダウンロードしましょう。
FXTF
FXTF口座を開設するとヒストリカルデータをダウンロードできます。ダウンロード方法は以下のサイトが参考になります。
https://www.fxtrade.co.jp/guide/#guide
Dukascopy(デューカスコピー)
デューカスコピーのヒストリカルデータをダウンロードするには、まずデモ口座の開設をする必要があります。
https://www.dukascopy.jp/marketwatch/historical/
必要な情報を入力してデモ口座を開設します。
デモ口座を開設したら、JForexの下の「スタート」ボタンを押してダウンロードします。
JForexを起動したら、「表示」→「ヒストリカルデータの取得」をクリックします。
ヒストリカルデータの取得で、ダウンロードしたい通貨ペアを選択し、2013年から取得したい期間を選択し、期間を1分足に「ビド」にチェックします。
「設定」をクリックしダウンロード先のパスを指定して「ダウンロード」ボタンを押してダウンロードします。
FXCM
以下のサイトからダウンロードできます。
https://www.fxcmapps.com/apps/basic-historical-data-downloader/
導入方法は以下のサイトが参考になります。
https://qiita.com/shin1007/items/7dc473ce4f7c9b7f2bc2
Alpari Japan(アルパリジャパン)
まずはAlpari Japan(アルパリジャパン)のヒストリカルデータをダウンロードするには、まずデモ口座の開設をする必要があります。
次にMT4をダウンロードします。
https://www.alpari.org/trading-platforms/compare-mt4-and-mt5
後は上で紹介したMetaQuotes社(メタクオーツ)と同じ手順を実施することでヒストリカルデータをダウンロードすることができます。
Tick Data Suite
精度が高いヒストリカルデータをお探しであれば、Tick Data Suiteという有料ツールがオススメです。主にEA開発者向けのツールになります。
ヒストリカルデータのダウンロード方法は以下のサイトが参考になります。
https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/21051
複数のヒストリカルデータをダウンロードしよう
ここで紹介したヒストリカルデータのダウンロード方法ですが、1つの業者に拘るのではなく、複数の業者でヒストリカルデータをダウンロードしましょう。複数のヒストリカルデータでバックテストすることで過剰最適化(カーブフィッティング)対策になります。
複数のヒストリカルデータでバックテストしたほうがEAの安定性を知れます。また、1つのヒストリカルデータが消えてしまっても、他のヒストリカルデータがあれば安心です。
ヒストリカルデータはどうしてもデータの抜けや制度が悪い箇所が存在します。1つのヒストリカルデータに拘らず複数のヒストリカルデータを使うことで精度の悪い箇所をお互いにカバーしましょう。
まとめ
今回はダウンロード先とインポート方法を詳しく解説し、MetaQuotes社、FXDD、FXTF、Dukascopy、FXCM、Alpari Japan、Tick Data Suiteなど、さまざまな業者からヒストリカルデータを取得する方法をご紹介しました。
複数のヒストリカルデータをダウンロードすることで、過剰最適化対策にもなり、EAの安定性を知ることができます。