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EA全般 MT4

MT4でEAは何個まで?複数稼働の上限とメモリ別の目安

トム

・本業エンジニア/EAのFX自動売買歴7年/ブログ歴6年
・首都圏在住30代
・MT4 EAを使った FXの自動売買で年間10万円の利益達成

複数のEAを稼働していくうちに、「1つのMT4でEAはいくつまで稼働させられるのか」「1つのPCでMT4は何個まで稼働していいのか」と不安になってきます。私もEAを稼働させた当初は同じことで悩んでいました。

1つのMT4で動かせるEAの数に、決まった上限はありません。MT4の仕様で決まっているのは「1つのチャートに付けられるEAは1つだけ」という点で、EAを10個動かすならチャートを10枚開きます。

実際の上限を決めるのは、PCやVPSのメモリ、EA同士の注文の重なり、口座側の最大ポジション数の3つです。

以下の目安は、VPSと自宅PCで実際にEAを稼働させた経験と、VPS事業者の公表値をもとにしています。

この記事でわかること

  • 1つのチャートに付けられるEAは1つという仕様と、注文処理が1本という制約
  • メモリ別のMT4台数の目安(筆者の目安とVPS事業者の公表値)
  • 空きメモリからMT4の台数を出す計算式
  • マジックナンバーの重複と、口座の最大ポジション数の注意点

1つのMT4でEAは何個まで稼働できる?

EA(エキスパートアドバイザ)とは、MT4のチャート上で動き、決めたルールどおりに自動で売買するプログラムです。

「1つのMT4でEAをいくつ稼働させられるか」は、PCのスペックとEAの処理内容で決まります。下の画像のように、1つのMT4でEAを複数同時に動かすこと自体は、MT4の標準の使い方です。

1つのMT4で複数のEAを稼働させている画面
EAのタイプ1つのMT4での目安理由
スキャルピングEA1〜2個注文処理が重なると決済が遅れ、成績に影響する
デイトレ・スイングEA10個程度まで注文頻度が低く、干渉しにくい
取引回数の少ないEA12個程度までMT4の処理負荷はチャート数とインジケーター数で決まる

1つのチャートに付けられるEAは1つだけ

MT4では、1つのチャートに付けられるEAは1つだけです。MT4の公式ヘルプにも、別のEAを重ねて付けると、先に付けていたEAがチャートから外れると書かれています。

同じ通貨ペア・同じ時間足でも、チャートを別々に開けばEAを1つずつ付けられます。EAの数だけチャートを開く、と覚えておけば迷いません。

注文処理は1本なのでスキャルピングEAの同時稼働に注意

1つのMT4では複数EAの注文処理を同時にできないため、EA同士の注文が重なると、片方の注文がエラーで通らないことがあります。短期決済のスキャルピングEAは、1つのMT4に1つが安全です。とはいえ、スキャルピングEAを複数同時に動かさなければ、神経質になる必要はありません。

MT4で複数のEAを稼働させる手順

1つのMT4で複数のEAを動かす手順は、EAの数だけチャートを開いて1つずつ付けていくだけです。

  1. 「ファイル」→「新しいチャート」で、動かすEAの数だけチャートを開く
  2. ナビゲーターの「エキスパートアドバイザ」から、EAを各チャートへドラッグする
  3. 設定画面の「パラメーターの入力」タブで、EAごとに違うマジックナンバーを入れる(項目名はMagicNumberなどEAによって違う)
  4. 「全般」タブで「自動売買を許可する」にチェックを入れてOKを押す
  5. ツールバーの「自動売買」ボタンをオンにし、各チャート右上のアイコンが笑顔になっているか確認する
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1つのPC・VPSでMT4は何個まで稼働できる?

1つのPCで稼働させるMT4の数は、メモリで決まります。MT4 1つが使うメモリは、開いているチャートの数や最大バー数、EAによって変わります。正確な値は、タスクマネージャーで確認できます。

メモリMT4の推奨稼働数備考
1GB1つ2〜3つ動くが重く、再起動が必要になった経験あり
2GB2つ余裕があるのでおすすめ
3GB4つ
4GB8つMT4が1つだけなら過剰。VPS代がもったいない

VPSのメモリとMT4の稼働数の目安

メモリ1GB
MT4を2〜3つは稼働できる。動作が重くなり、再起動が必要になった経験も
メモリ2GB
余裕があるのでおすすめ
メモリ4GB(MT4が1つのとき)
スペックが過剰で、VPS代がもったいない

VPS代が高いと、せっかくEAで得た利益がVPS代で消えていきます。自分に合ったスペックのVPSを選ぶことが大切です。安く始めるなら、お名前.com デスクトップクラウドの2GBプラン(StartUp、MT4推奨3個)が候補です。

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VPS事業者が公表しているMT4の推奨稼働数

お名前.com デスクトップクラウドは、プランごとのMT4推奨稼働数を公式サイトで公開しています(2026年9月時点)。

プランメモリMT4の推奨稼働数
StartUp2GB3個
StartUp3GB5個
Standard4GB8個
Standard5GB10個
Premium8GB20個
Premium9GB23個

上の筆者の目安(2GBで2つ、3GBで4つ)は、この公表値より少なめです。1GBで2〜3つ動かして再起動が必要になった経験から、余裕を残す側に寄せています。

MT4に組み込まれているMQL5のVPS(仮想ホスティング)は、メモリではなくチャート数で上限が決まっています。EAを動かしているチャートは、有料で32枚、無料で16枚までしか移行できません(MQL5の利用規約)。

空きメモリからMT4の台数を計算する

表の数字は、EAやチャートの数で上下します。自分の環境に合わせるなら、タスクマネージャーで測った値から計算できます。

まず、MT4を1つだけ起動してEAを動かし、プロセスタブでMT4(terminal.exe)のメモリ使用量を見ます。次に、MT4を閉じた状態のメモリ使用量(OSやほかのソフトの分)を確認します。

MT4の台数 =(搭載メモリ × 0.7 − MT4以外の使用量)÷ MT4 1つの使用量

0.7は、メモリ使用率を70%までに抑えるための係数です。下の「タスクマネージャー」の章で紹介する、使用率70%までなら安全という目安に合わせています。

たとえば、メモリ2GBのVPSでMT4以外が0.8GB、MT4 1つが0.25GBだったとします(数値は計算の例です)。(2.0×0.7−0.8)÷0.25=2.4なので、2台までが安全圏です。

同じ条件でメモリが4GBなら、(4.0×0.7−0.8)÷0.25=8台になります。メモリは2倍なのに台数は4倍です。

OSが使う分はMT4の台数に関係なく一定なので、メモリを増やした分がそのままMT4に回ります。筆者の目安表で2GBが2つ、4GBが8つと差が開いているのも、この理屈で説明できます。

CPUはメモリほど台数に直結しません。ただ、値動きのたびに計算するEAを並べると使用率が上がります。タスクマネージャーでCPU使用率が高いまま下がらないなら、EAを別のMT4やVPSに分けます。

MT4を複数インストールして同時に起動する

EAをMT4ごとに分けるなら、MT4を複数インストールします。同じFX会社のMT4でも、インストール先のフォルダ名を変えれば別のMT4として同時に起動できます。

  1. 1つ目のMT4のデスクトップショートカット名を「MT4_1」などに変えておく
  2. MT4のインストーラーを起動し、最初の画面で「設定」を押す
  3. インストール先のフォルダ名を、1つ目と違う名前(末尾に「_2」を付けるなど)に変えてインストールする
  4. 2つ目のMT4にログインし、「ファイル」→「データフォルダを開く」から開いたMQL4\Expertsフォルダに、EAを入れ直す

フォルダ名を変えずにインストールすると、1つ目のMT4に上書きされます。外為ファイネストの解説にも、まれにMT4同士が干渉してエラーが出る場合があると注意書きがあります。

タスクマネージャーでメモリ使用率をチェック

MT4やEAをたくさん稼働させていると、固まらないか心配になります。タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)でメモリ使用率を確認しましょう。

タスクマネージャーのパフォーマンスタブでメモリ使用率を確認する
タスクマネージャーのプロセスタブでMT4ごとのメモリ使用量を確認する
メモリ使用率状態対応
〜70%安全そのまま運用
70〜85%注意MT4を軽くする設定を試す
85%〜危険MT4を減らすか、VPSのプランを上げる

稼働できるMT4の数を増やす3つの工夫

メモリが足りなくなったら、VPSのプランを上げる前に試せることがあります。MT4の設定を軽くする、ほかのソフトを閉じる、定期的に再起動する、の3つです。どれも費用がかからず、稼働できるMT4の数を増やしたり、フリーズを防いだりする効果があります。

MT4を軽くする設定を見直す

MT4の設定を変えるだけでメモリを節約でき、その分だけ稼働できるMT4の数が増えます。最大バー数の削減、不要なチャート・気配値の非表示が特に効きます。

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MT4以外の不要なソフトは起動させない

ブラウザやエクスプローラーなど、MT4以外のソフトが起動しているだけでメモリやCPUを消費します。知らない間に他のソフトが立ち上がっていて、どれを閉じてよいかわからない場合は、EA専用のVPSがおすすめです。

EA専用のVPSはMT4以外の余計なソフトがほとんどインストールされていないので、余計な心配をせずに済みます。お名前.com デスクトップクラウドはEA専用のVPSなので、初心者におすすめです。

定期的にPCを再起動しよう

メモリ 使用率 時間 危険 安全 Week 1 Week 2 Week 3 再起動 再起動 再起動 メモリ使用率 再起動タイミング

定期的にPCを再起動すると、使われないまま残っていたメモリが解放され、MT4の動作が軽くなります。再起動せずにいると動作が重くなり、フリーズの原因になります。推奨稼働数に収まっている場合でも、週に1回(相場が閉まっている土曜)は再起動しましょう。

1つのMT4で複数EAを稼働させるデメリットは?

次の特徴を持つEAを1つのMT4で複数稼働させると、あるEAの不具合や設定が、ほかのEAの売買まで狂わせることがあります。

特徴何が起きるか見分け方
EAがバグっている異常な連続注文やポジションの持ちすぎで、証拠金や最大ポジション数を使い切り、他のEAが注文できなくなる操作履歴にエラーが繰り返し出る
ターミナルのグローバル変数を固定の名前で使っている同じMT4で動くEA同士で値が共有され、上書きし合うソースコードを見ないとわからない
マジックナンバーが同じ他のEAのポジションを自分のものと誤認して決済する各EAのマジックナンバーを別の値にする

表の3つの特徴は、EAのソースコードまで把握していないと気づきにくいデメリットです。確実に回避するなら「1つのMT4には1つのEA」を基本として運用します。

マジックナンバーの重複を確認する

マジックナンバーは、EAが自分の出した注文を見分けるための番号です。同じ口座で動くEA同士が同じ番号を使うと、他のEAのポジションを自分のものとして決済してしまうことがあります。

設定画面の「パラメーターの入力」で、EAごとに別の数字を入れておきます。MT4を分けていても、同じ口座にログインしていればポジションは口座の中で1つにまとまるため、番号は重ならないようにします。

マジックナンバーの設定項目がないEAや、番号を見ずに口座の全ポジションを決済するEAもあります。そうしたEAは、同じ口座でほかのEAと組み合わせないのが安全です。

口座の最大ポジション数にも上限がある

EAの数を増やすと、パソコンより先に口座の上限に当たることがあります。FX会社によっては、同時に持てるポジション数に上限があるためです。

たとえばXMTradingは、保有ポジションと待機注文(指値・逆指値)の合計を最大200までとしています。数えるのはすべての口座の合計で、公式FAQで案内されています(2026年9月時点)。上限はFX会社ごとに違うので、使っている会社の規定を確認してください。

上限に達すると、新しい注文は出せません。ナンピン型やグリッド型のEAは1つで数十の注文を持つこともあるため、EAの数ではなく注文の合計で考えます。

証拠金も口座全体で共有されます。国内FX(レバレッジ25倍)で1ドル150円のとき、1万通貨の必要証拠金は150円×1万通貨÷25=6万円です(レートは計算の例です)。

1万通貨ずつ持つEAを5つ動かし、全部が同時にポジションを持てば、必要証拠金は30万円です。EAを1つずつ試したときの証拠金は、同時に動かすと足し算になります。

全EAが同じ方向で同時に負けたときの含み損まで含めて、口座残高に余裕があるかを確認しておきます。

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ズボラな私は自宅PCで複数EAを稼働

私はEAにそこまでこだわりがないので、自宅のデスクトップPC(メモリ16GB・CPU4コア)で1つのMT4に複数EAを稼働させていました。問題なく稼働でき、成績も一応プラスでした。

自宅PCとVPSの比較

自宅PC
料金は電気代のみ。少額ロットならVPS代で利益が消えない。スペックを上げやすい
VPS
停電・回線断・Windows Updateに強い。24時間安定稼働。月額1,000〜3,000円程度かかる

自宅PCはつけっぱなしにする必要があり、急な停電やWindows Updateの自動再起動で、MT4が止まることがあります。初心者にはあまりおすすめしていません。

EAの利益、VPS代、メリット・デメリットを加味して、自宅PCでEAを稼働できないか判断してみてください。

※本記事はMT4を前提に解説していますが、MT5でも、1つのチャートに付けられるEAは1つだけで、メモリでMT4(MT5)の台数が決まる考え方も同じです。目安となる数値は端末やEAの構成によって変わるため、実際の運用では余裕を持ったスペックで検証してください。

MT4のEA複数稼働でよくある質問

Q1. MT4でEAは何個まで動かせますか?

A. 決まった上限はありません。1つのチャートに付けられるEAは1つなので、EAの数だけチャートを開きます。実際の上限は、PCやVPSのメモリ、EA同士の注文の重なり、口座の最大ポジション数で決まります。

Q2. 1つのチャートに複数のEAを入れられますか?

A. 入れられません。別のEAを付けると、先に付けていたEAがチャートから外れます。同じ通貨ペアでもチャートを別に開けば、EAを1つずつ付けられます。

Q3. VPSのメモリ2GBでMT4は何個動かせますか?

A. お名前.com デスクトップクラウドは、2GBプランのMT4推奨稼働数を3個としています(2026年9月時点)。筆者は余裕を見て2つを目安にしています。タスクマネージャーでメモリ使用率が70%を超えないかを確認してください。

Q4. 同じ口座で複数のMT4を同時に動かせますか?

A. 動かせます。MT4を別のフォルダにインストールすれば、同じ口座に複数のMT4からログインできます。ポジションは口座の中で1つにまとまるので、EAごとのマジックナンバーは重ならないようにします。

Q5. マジックナンバーが同じだとどうなりますか?

A. 他のEAのポジションを自分のものと判断して、決済や追加注文をしてしまうことがあります。同じ口座で動かすEAには、すべて別のマジックナンバーを設定します。

Q6. MT5でも1つのチャートに付けられるEAは1つですか?

A. はい、MT5も1つのチャートに付けられるEAは1つです。別のEAを付けると、先に付けていたEAは外れます。メモリで台数が決まる考え方もMT4と同じです。

Q7. 口座の最大ポジション数を超えるとどうなりますか?

A. 新しい注文が出せなくなります。XMTradingは、保有ポジションと待機注文の合計で最大200までです。グリッド型のEAを複数動かすときは、注文の合計数を見積もっておきます。

まとめ

  • 1つのMT4のEA数は、スキャルピングEAなら1〜2個、それ以外なら10個程度まで
  • 1つのPCのMT4数はメモリで決まる。1GBで1つ、2GBで2つ、4GBで8つが目安
  • タスクマネージャーでメモリ使用率85%を超えたらMT4を減らすかプランを上げる
  • 週1回の再起動で安定する
  • 1つのチャートに付けられるEAは1つだけ。EAの数だけチャートを開く
  • お名前.com デスクトップクラウドの公表値は2GBで3個、4GBで8個(2026年9月時点)
  • 同じ口座で動かすEAは、マジックナンバーを重ならないようにする
  • 口座の最大ポジション数と証拠金は、全EAの合計で見積もる
  • VPSにお金をかけたくない場合は、リスクを理解したうえで自宅PCも選択肢に入れる

※本記事は情報提供を目的としたもので、特定のEA・金融商品の売買を推奨するものではありません。FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証されておらず、レバレッジにより預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。記事内の成績・数値は過去の実績であり、将来の利益を保証するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。

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