当サイトでオススメしている一本勝ちについての検証をしてみました。長い期間フォワードで成績が安定しているため、EAの中では1位、2位を争うくらいの優秀なEAです。
今回はそんな一本勝ちをさらに使いこなすための設定や分析をしています。
一本勝ちのバックテストデータ
まずはバックテストデータです。

複利

一本勝ちのロジック検証
マーケットの勢いを自動に察知しエントリータイミングを探します。エントリー後の一定の期間において独自ロジックに基づき、トレーリングストップを行うかどうかを判定します。トレーリングストップしていく場合は、理論上は期待利益が無限大です。
公式ページからの引用ですがどのようなロジックなのかは判断が難しいです。トレーリングストップ機能が優れていることからマーケットが勢いづいたところをトレーリングで追いかけるトレンド系のEAだと思われます。エントリーの様子を見てみましょう。

エントリーの様子を見るとトレンドの押し目買いと戻り売りをしているようです。最初の赤丸が最初の赤線の波に対しての売りエントリーをしているように見えます。2番目の赤丸が2番目の赤線の波に対して買いエントリーをしているように見えます。
また、以下の機能を有しています。
- 複利機能
- 指標フィルタ
- 分割発注機能
各ストラテジーを1/12で稼働させてみる
一本勝ちはストラテジーが12もあるので、これを生かした運用ができないかと考えました。
12ストラテジーのバックテストを合成してみまた結果が下になります。
各ストラテジーで相関性が下になります。
するとやはり全体的に相関性が高いことがわかりました。各ストラテジーが似ていることは想像通りです。この中で注目したのがパイシースです。パイシースだけ他のストラテジーと相関性が低いことがわかりました。もう一つだけ何か稼働してみたい場合はパイシースと組み合わせるといいいいでしょう。
今度は12ストラテジーで1/12ロットで稼働させるパターンとアクエリアスのみで稼働させるパターンを比較して見ました。
イメージとしては12ストラテジーをすべて稼働させてひとつの一本勝ちとみなす感じです。
12ストラテジー | アクエリアス | |
---|---|---|
収益 | 802417 | 685811 |
プロフィットファクター | 1.35 | 1.29 |
ドローダウン | 31611 | 76872 |
収益、プロフィットファクター、ドローダウンが改善していることが分かりました。やはりロットを分散して稼働させた方がリスクも抑えられて安定的に稼働できそうですね。
モンテカルロ比較
念のためモンテカルロ法で求めたグラフを比較してみました。
どちらも統計的には右肩上がりになるであろうと思われます。最低期待利益はやはり12ストラテジーのほうが大きく、グラフもデコボコが少なくなだらかになっていることがわかります。理想のポートフォリオ効果ですね。
12ストラテジー
最低利益:105785
アクエリアス
最低利益:117365
まとめ
各ストラテジーにロットを分散させて一本勝ちを稼働させることによってポートフォリオの効果がうまく働いているということがわかりました。
12ストラテジーを稼働させる際はぜひ試す価値ありです。ただし、いつも通りのロットで稼働させるとリスクが高くなるだけの逆効果になりますので、必ずいつもの1/12ロットで稼働しましょう。少々面倒くさいところは1/12ロットで稼働させるので他のEAのロットも考慮して比率を12:1にしなければならないため、ロットのバランス調整が難しいところです。
せっかく12ストラテジーを備えているのでこの際に有効活用してみましょう。
同じEAを複数パラメータで稼働させる場合はマジックナンバーが被らないように稼働させましょう。