FX自動売買の世界では多くの朝スキャと呼ばれる手法を用いたEAが存在します。
これらのEAは本当に勝てるのでしょうか?
実際に勝てているEAの紹介をしていきたいと思います。
朝スキャとは
朝スキャとは比較的値動きが穏やかなアジア時間の早朝にスキャルピングでトレードを行う手法です。
早朝のアジア時間は海外トレーダーがほとんど入ってこない時間帯なので、値動きが穏やかになり、レンジを形成しやすい時間帯です。
その特性を生かしてレンジ相場を安全にトレードしていきます。
朝スキャは通用するか
朝スキャはその利益の出しやすさから人気が出ました。
しかし、美味しい朝スキャがずっと続くわけもなく、優位性がなくなってしまったという意見が散見されます。
その理由としては朝にスプレッドを大きく広げる業者が増えてしまったことが挙げられます。
結局、朝スキャは今でも通用するのか?ですが通用すると思います。
なぜかというと、実際に朝スキャで利益を上げているEAが複数存在していますので、それが通用しているなによりの証拠です。
また、朝にスプレッドを広げる業者が多いということは逆にいうと業者は朝スキャをして欲しくないということになりますので、それが優位性があることの証明になっています。
ただし、今通用しているからといって今後もずっと通用するという保証はありません。
通用しなくなったときにすぐに逃げられる準備だけはしておきましょう。
朝スキャEAのメリット
朝スキャのメリットは取引の時間帯にあります。
トレンド系EAの多くはアジア時間の早朝はボラティリティがないため、あまりトレードを行わない傾向があります。
そこに朝スキャEAを稼働させてあげることによってエントリーが被らずに効率よくトレードをすることができます。
他のEAと朝スキャEAはポートフォリオ的には相性がいいのです。
朝スキャEAの種類
朝スキャで利益を上げているEAを紹介します。
White Bear Z USDJPY
購入者多数、長年利益を上げている人気EAです。
その信頼性、安定性から朝スキャEAでは1番人気だと思われ、その利用者の数は900人に達しています。
5年間も資産曲線が右肩上がりなのが勝てている何よりの証拠となっています。
またエントリーフィルタも充実していてニュースフィルター、Difフィルター、スプレッドフィルター、金曜フィルターなどのフィルターを搭載しており、損失を回避するための守りの対策はバッチリです。
デメリットが挙げるならば、獲得利益が小さく、損失が大きいため、負けた時の損失が大きくなってしまうところです。(コツコツドカン)
コツコツと安定的に利益を積み上げたい方にオススメです。
Black Panther
朝スキャの中では攻めのタイプになります。
保有ポジションの数はパラメータで調整可能ですがデフォルトで最大15ポジョンを持つ超攻撃型EAになります。
多少リスクを取っても利益を狙いたい方にオススメです。
稼働させる場合は15ポジションを持つことを前提にロット調整が必要です。
リスクは大きめなので稼働には注意が必要です。
SilverCoyote
ここで紹介している朝スキャの中では一回で取れる利益が多く見込めるEAです。
最大TPが50で相場の状況によって多く取れるようなロジックになっているためです。
また通貨ペアもUSDJPYの他でも稼働できる可能性があると開発者が述べています。
紹介している朝スキャEAの中でもバランスが取れているEAだと思います。
Sunflower EURJPY
朝スキャにありがちな利益が小さく、損失が大きいタイプではなく1ポジションで平均利益と平均損失が同じくらいで勝率も高めになっています。
通貨ペアはEURJPYなので他の朝スキャとも通貨が被りにくいかと思います。
最大TPと最大SLが分かりにくい表現となっていますのでバックテストでの検証は必須です。
MultiLogicShot_EA
2018年から人気急上昇している注目の朝スキャEAです。
3通貨で運用することでポートフォリオの効果を期待できるEAとなっています。
公式ページではスプレッドを広げた場合のバックテスト結果も掲載されていますが、どれも右肩上がりの資産曲線描いています。
新しい朝スキャを使いたい人、通貨ペアの分散効果を狙いたい人にオススメです。
注意点としては0.1ロットで稼働させたとしても3通貨がフルエントリーすると18倍のロットに膨れ上がります。
MultiLogicShot_T2
MultiLogicShot_EAのGBP/JPY、EUR/JPY、AUD/USDバージョンです。
MultiLogicShot_EAと性能はほとんど同じで最大SLがちょっと大きくなっているところくらいです。
MultiLogicShot_EAと同時稼働している人も多数いるようです。
Premia_Scal_USDJPY_M1
最大保有ポジションが20ポジションという驚異の数を誇るEAです。
資金管理を怠ると大損失になりかねないので注意が必要です。
ただ、勝率はかなり高くフォワードの成績も安定しており、2020年の人気ランキングで上位に位置しています。
性能比較表
EA名 | 最大ポジション数 | 最大SL | 最大TP | 取引頻度 | 複利機能 | 通貨ペア |
---|---|---|---|---|---|---|
White Bear Z USDJPY | 3 | 60 | 7 | 少ない | 有り | USD/JPY |
Black Panther | 15 | 50 | 可変 | 多い | 有り | USD/JPY |
SilverCoyote | 3 | 50 | 50 | 普通 | 有り | USD/JPY他 |
Sunflower EURJPY | 1 | エントリー価格から2.0% | エントリー価格から1.1% | 普通 | 有り | EUR/JPY |
MultiLogicShot_EA | 15 | 65 | 10 | 多い | 無し | USD/JPY、GBP/USD、EUR/USD |
MultiLogicShot_T2 | 12 | 70 | 10 | 多い | 無し | GBP/JPY、EUR/JPY、AUD/USD |
Premia_Scal_USDJPY_M1 | 20 | 50 | 30 | 普通 | 有り | USD/JPY |
朝スキャをどう稼働させるか?
朝スキャEAの有用性の説明と3つのEAを比較しました。
この中でどれか1つを稼働させるという方法もあります。
複数稼働させたい場合は、同じ時間帯にトレードする場合が多いので、複数稼働させる場合はロットを少なめにして分散稼働がオススメです。
例えばWhite Bear Z USDJPYを0.5ロットで稼働させていたが、新しくSilverCoyoteの追加を検討した場合、White Bear Z USDJPYを0.3ロットで稼働し、SilverCoyoteを0.2ロットで稼働するなどです。
あくまで一例なので稼働ロットはリスクを計算し、資金管理を徹底してください。
どれがオススメか?
実績で言えばWhite Bear Z USDJPYが一番オススメになります。
ただし、利益と損失の比率が悪いので投資効率は決していいとは言えません。
そこが気になるようでしたら実績は短いですが、他に紹介したEAを選択する方がいいでしょう。
その辺は好みによるかと思います。
まとめ
朝スキャEAは今でも通用します。
実績のあるEAから朝スキャEAを運用してみましょう。