EAをなんとなく稼働させてどれくらいのパフォーマンスが出るか考えていないということがあると思います。
EA稼働の稼働、停止のタイミングを計るためにもEAがどれくらい稼ぐのかを知っておくことは大事ですので今回はいつくかのEAの利益を表にしてみました。
バックテストのEAの利益とメンタルについて
いくつかのバックテスト結果を Quant analyzer に取り込んでみます。例として一本勝ちの結果を見ていきましょう。0.1ロットで稼働時に1日平均3.23$、月平均42.72$の利益を得ることができるようです。
EA名 | 日平均 | 月平均 | 年平均 | ドローダウン |
HANA-EURUSD | 7.3$ | 58.85$ | 706.39$ | 762$ |
一本勝ち | 3.23$ | 42.72$ | 512.56$ | 675.52$ |
3本の矢 _GBPJPY | 3.55$ | 59.91$ | 718.88$ | 1141.85$ |
FOREX RANGE FREAK EURUSD | 9.03$ | 117.82$ | 1413$ | 443.6$ |
よって0.1ロット稼働時に月4000円ぐらい稼げたらまあ普通かな程度に構えておくことが大事です。「4000円しか稼げなかった」と考えるのか「4000円も稼げた」と考えるのでは大きな差があります。4000円しか稼げなかったと考えるとメンタルがEAに期待しすぎている状態です。この状態が続くとドローダウン時にメンタルへのダメージが大きくなるので注意が必要です。
EAがどれくらい稼ぐかを把握しておけばEAの調子の悪さがわかってきます・・・が実際は年単位でマイナスになることもありますのであくまでもちょっとした参考にとどめておくことしかできません。年単体でマイナスになったからといってバックテストで過去にそういったドローダウンが起こっていれば調子が悪くなったとは限らないのです。
はたまた、もしEAがバックテストより大幅に調子を崩したとしましょう。しかし、バックテストは過去の相場であって過去の相場で起こらないことは未来では起こらないとは限らないという考えに基づくと大幅に調子を崩しても許容すべきだと言えてしまいます。
ではどう考えればいいのか?結局シンプルに考えるとエッジがあるEAなのかどうかだけである。エッジがあれば利益を獲得し続けることができるしエッジがなかったら利益を獲得し続けることができないのです。
リアルでの利益について
リアル稼働の結果はバックテストよりも悪くなることが多いです。なので実際にはバックテストのパフォーマンスをリアルにそのまま期待することはできないということを心掛けておきましょう。
そして一番の問題はカーブフィッティングです。カーブフィッティングは実際にEAを稼働させないとわからないのが非常に問題です。カーブフィッティングしているEAはバックテストの結果がほぼ無意味なものとなります。